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クロツバメの浮き雲ライフ

保護猫のこと、時々趣味を綴ります。

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気になるあの娘の頭のなかは~物言わぬ地域猫との出会い~

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 微力ながらも地域猫ボランティアとして活動させていただいているクロツバメです。遭遇してお話ししたことこそないものの、住まいの近くで暮らしている地域猫コミュニティには複数のえさやりボランティアさんが活動してくれています。

 

なので僕と(奥さんの)活動内容はというと‥

 

①えさやりボランティアさんのサポート

→えさやりさんが来ずにお腹を空かせて鳴いているときにご飯をあげる。

 

②生活圏のゴミの清掃

→えさのゴミ(えさやりさん以外の方が与えたと思われるパッケージなど)が散乱していると、地域住民の方とトラブルになりかねないので。

 

③見守り

→他地域から野良猫の流入がないかを見て回ります。

 

 

 はじめは「おう、なんか用か」くらいのそっけなさだった地域猫のコミュニティの構成員たちでしたが、最近では「ご飯くれて、きれきれしてくれる人」だと認知してくれたようで、お腹が空いていると鳴いて知らせてくれます。地道に努力を積み重ねてきた甲斐があったというものです。

 

 

 まだまだ駆け出しの未熟な地域猫ボランティアではありますが、もっと経験を積んで活動の幅を広げていきたいと僭越ながら考えております。

 

 

 コミュニティのメンバーもだいたい把握してきたところに、はじめて見る「あの娘」が姿を現したのです。それは忘れもしない5月5日のことでした。

 

 見回りをしつつコミュニティのある場所に行くと、その日は1日どのえさやりさんも来なかったようで猫たちはお腹を空かせ「みぃみぃ」と甘えた声で鳴いていました。

 

 持参したご飯を献上していると、路地をはさんだ反対側にある駐車場に駐めてある車の下に、何か白っぽいサッカーボールくらいの塊があることに気がつきました。ビニール袋のゴミかと思い目をこらしてみると、この地域では見かけたことのない猫がこちらの様子をうかがっていたのです。

 

 

 どうやらお腹が空いているらしく「君もこっちに来てごはん食べよ~」と声をかけると、その言葉を理解したかのように小走りに近づいてくるではありませんか。

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 見たところ耳の先がカットされていることから、野良猫ではなく流れの地域猫なのだろうと思い、食事している姿を観察していると何点か気になる部分がありました。

 

①月齢がかなり若く、おそらく8ヶ月~10ヶ月くらい

②がりがりに痩せていて、ここ数日ごはんをもらっていないかのような食いつき方

③異常なまでの緊張状態にあるらしく、人間の足音や車の音、鳥の声にすらビクビクしている

 

 

 これらの理由をもとにこの白い小さな猫ちゃんが直面している状況を推測してみると‥

 

 

・誰かの飼い猫であれば去勢手術のときに耳先カットはしないため、保護団体もしくは個人のボランティアによって保護されている時点でTNRを施されていること

 

・月齢が若い場合は人慣れさせて里子に出すのが一般的で(保護した場所に戻して地域猫にすることは考えにくい)人間の声かけに応じたことから、保護団体もしくは譲渡先の里親の家庭から脱走した可能性が高い

 

・もし脱走でない場合は、遺棄された可能性があるということ

 

 

 もしも、脱走か遺棄されてしまったのだとしたら速やかに保護してあげなくてはなりません。しかし、挙動不審の原因がもといた地域への帰り方が分からなくなってパニックになっている状態なのだとしたら、保護するのはまだ時期尚早といえるかもしれません。

 

 

 そんな「気になるあの娘」改め「あの子」は驚くほどの早さで食事を終えると、あたりをキョロキョロと見回しながら足早にどこかへと去ってしまったのでした。

 

 

 

 今後の方針としては‥

 

①飢えないようにご飯を与える

②迷子猫の情報共有サイトなどで迷子猫情報として登録されていないかチェックする

③経過を観察し必要であれば速やかに保護する

というところに着地しました。

 

 

「どこから来たの?」

「にゃんでそんなに痩せぽちなん?」

「何歳にゃの?」

 

そんな呼びかけを、ごはんにがっついている後頭部へと投げかけずにはいられないような「気になるあの子」なのでした。

 

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慌てて撮影したため画像がぶれていてスミマセン‥

 

 

 

つづく