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クロツバメの浮き雲ライフ

保護猫のこと、時々趣味を綴ります。

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元保護猫のきなこが教えてくれる幸せの秘訣

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 このブログを読んで下さっている読者のみなさま、ごきげんいかがでしょうか。タイトルが目にとまってふらっと立ち寄って下さった方、ありがとうございます。

 

 当ブログは現代社会に生きる人間と猫との関係性について言及することが多々ありますが、読んでいただき共感していただける部分があればブロガー冥利に尽きるというものです。また、共感いただけないにしても、「なに言ってやがる」という方も含め、それぞれのテーマについてなにかしらを『考えるきっかけ』になることができたら、この記事は成功していると考えています。

 

と、前置きはこのくらいにしまして。

 

 

 大きな声で社会や個人の多様性が叫ばれている現代社会にあってなお、(はみだしてはいけない、足並みをそろえなくてはならないという、ときに悪質な)協調性を土台にがちがちに構築された文化や風土にますます(ときに意固地にさえ感じるほどに)固執していくコミュニティが多数存在していることを感じてやまない今日この頃。「生きづらさ」を感じながらも、それでもいま一歩のところで頑張って身も心もヘトヘトになっている人も多いのではないでしょうか。

 

 僕の家には保護猫として運良く保護団体さまに命をつないでいただいた「きなこ」と「よもぎ」という2匹の兄弟猫がいます。彼らの里親となり猫とともに暮らしていく中で、人生に対する考え方が自分でも驚くほど『ガラリ』と変わる経験をしたのでした。こういう文章を読まれた方の中には大げさに感じる方もあるいはいるかもしれませんが(小さな)価値観の崩壊と再構築という変化の積み重ねが、あとになって気がつくと人間性をがらりと変えているという事実に思い当たったのです。

 

 今回はそんな「ほんの小さな気づき」を与えてくれた「きなこ版」幸せの秘訣をお送りします。

 

 

 

もくじ

 

秘訣その1:あえて空気を読まない

 

 きなこは家人である僕と奥さんのタイミングの一切を無視して自分の要求をストレートにわかりやすく伝えてくれます。2人も朝の準備でバタバタしていようがお構いなく、空間を切り裂くかのごとく「だっこ~」「なでろ~」と鳴きはじめます。ときには僕たちが食事をしているときであろうが、「だっこして欲しい」と思ったら容赦なく膝の上に乗り、丸くなります。

 

 そのあまりの気迫に、いつもあまりあるやんちゃぶりで兄の「きなこ」を震え上がらせている弟の「よもぎ」もこの時ばかりはすごすごと退散していくばかりです。

 

 「え?いま?」と思いつつも喉をゴロゴロと鳴らしながらすり寄ってくる姿にノックアウトされ、日常の喧噪はどこへやら。

 

 周りの空気を気にするあまり言いたいことが言えず、したいことができないという悩みなど一笑に付す、愚直なまでの素直さには脱帽です。

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秘訣その2:お気に入りの場所を探す

 

 猫はその鋭敏な感覚器官を駆使して、風通しがいい場所や暖かい場所を見つける天才です。きなこも例にもれず、日夜居心地のいい場所を探しては数センチ単位の微調整まで怠りません。

 

 たいていはよもぎによる「遊ぼうよ」攻撃でその場所を追われることになるのですが、当人はそんなことにはお構いなし、居心地のいい場所への飽くなき挑戦は終わることはありません。

 

 そこにはきなこなりの「こだわりポイント」が存在しているのです。すなわち何が自分にとって気持ちがよく癒やしになるのかを知っているがゆえの行動なわけです。自分を見つめ、自分を知るということに関して猫はお手本を示してくれているようです。

 

 そしてこれは、我々のあわただしい日常においても言えることです。例えばホッと一息付けるようなお気に入りのカフェ探しに努力をしたり、ゆったりくつろげるソファを求めて東奔西走したりすることによって、心に豊かさとゆとりを持って生きていくことができるのではないでしょうか。

 

 そんなきなこの最近のお気に入りの場所はというと‥幅10センチにも満たない(見ている感じだとかなり狭い)ソファの背もたれのうえのようです。キャットウォークやハンモックなど人間が居心地がいいだろうと用意したものには目もくれないあたり、そのこだわりたるや恐るべしです。

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秘訣その3:ときにはとことん脱力する

 

 お腹いっぱいになったとき、眠いとき疲れたときに「きなこ」は普段のキリッとした表情はどこへ行ってしまったんだと思わずツッコみたくなるくらいのほうけた顔で脱力します。まさに「全力で」脱力しているといった感じです。

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 現代社会に疲れ切って疲弊したそこのあなた、時には何もせずに「全力で」脱力してみると思いがけずリフレッシュできるかもしれません。普段は思い浮かばないようないいアイデアが浮かんでくるなんてこともあるかもしれませんよ。

 

秘訣その4:ゆずれない場面は全力でのぞむ

 

 きなこには弟よもぎとのおもちゃの奪い合いにおいて決してゆずれないものが存在します。それは飼い主の目線で見てどこにそこまで好奇心を刺激する要素があるのか、首をかしげたくなるようなただの「巾着袋」です。

 

 普段はどちらかというとおっとりしていて引っ込み思案なきなこも、この「巾着袋」がおもちゃ箱から取り出されんというタイミングだけはいついかなる時も見逃さず、それこそ脱兎のごとく駆け寄ってきてはライバルにつけいる隙をあたえません。

 

 対象がなんであれ、ひとつのものに対して「絶対にゆずれない」という断固たる意思表明は周りの人間を圧倒することでしょう。現に弟のよもぎは「巾着袋をめぐる争い」においては敗北の味しかしらず、いまでは見向きもしないという有り様です。

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※ピ〇チュウではありません

 

秘訣その5:いやなときはハッキリNO!

 

 前項と同様に「きなこ」は意思表示をハッキリします。自分がその気分じゃないときになでられたり、だっこされそうになろうものなら「クワッ!」と豹変し、噛み付いてきます。そのあまりの迫力に僕も奥さんも謝意を表し、頭を垂れるばかりです。

 

 我々の社会において当てはめて考えてみましょう。「〇〇さん、この書類コピ‥」「クワッ!」この上司は2度とあなたにコピーを頼むことはなくなるでしょう。

 

 という冗談はさておき‥行きたくない飲み会を断れなかったり、周りのみんなが定時に帰らないからといって惰性で残業をしてしまうそこのあなた、1度心の声に耳を傾けて「NO!」を言う経験をしてみると「意思表明」する事ができた自分に自信がつくかもしれませんよ。

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※噛み付きの瞬間の写真がないのであくび写真です

 

秘訣その6:身だしなみに気を配り、お洒落心を忘れない

 

 きなこはよく毛繕いをします。これはきれい好きな猫ならではの身だしなみの行動です。汚れを落とすのみならず、不要な毛を絡め取って身軽になったり、ストレス解消にも効果があるようです。全身をくまなく毛繕いしたあとのきなこのさらふわな触り心地はもはや「尊く」すらあります。表情もどこか自慢げです。

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 現状にマンネリを感じている方は、ちょっとだけ「身だしなみ」に気を配ってみてはいかがでしょうか?なにも高価な衣服を購入して着飾るということではなく、いつも何の気なしに選んでいる衣服にこだわりを持ってみることで、いつもと違った自分を発見できるかもしれませんし、新鮮な気持ちで日々を過ごすことにもつながるでしょう。

 

おわりに

 

 いかがでしたでしょうか。以上が我が家の猫のうち、兄「きなこ」に顕著に見られる特徴から学ぶ幸せの秘訣でした。冒頭でも書いたように「ほんの小さな気づき」でも、いざ実践して積み重ねていくことで、性格から果ては人間性にいたるまでの自己実現が可能になるのだと信じています。

 

 

 この記事が現代社会に息詰まり疲弊しているどなたかの参考になったとすればこんなにうれしいことはありません。

 

 

 

※堅めの文体と写真とのギャップに読みづらさをお感じの方にはお詫び申し上げます。