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クロツバメの浮き雲ライフ

保護猫のこと、時々趣味を綴ります。

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猫の必殺技 空気砲

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 先日保護した野良猫(我が家で飼育することに決定。だいずと命名しました)を先住猫たちと慣れさせていく課程で不思議な出来事があったので記事にしたいと思います。

 

 何が起きたのかというと先住の長男きなこが『空気砲』と呼ばれる威嚇行動のひとつを体得したのです。

 

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威嚇するきなこ(写真右)

 

 猫の保護活動の記事です

 

 

もくじ

 

きなこの葛藤

 

 先住猫に対して我関せずな元野良だいずに反して、先住猫のきなこは受け入れに対して穏やかならざる心持ちの様子です。興味はあるらしくこそこそと近づいては行くもののある程度の距離にくると『シャァア』と牙を剥いて威嚇をしてしまいます。

 

 それでもそれぞれのにおいの付いたクッションやタオルを交換して、お互いの存在に対する違和感を減らしていく訓練を続けた結果、『シャァア』するまでの距離を縮めることに成功したのでした。

 

 また、ご飯やおやつなどそれ以上の関心事があるときにはシャァアまでの距離は限りなくゼロに近くなります。今はゼロ距離にお互いがいる状況を増やしていく訓練をしています。

 

興味はある

近づきすぎるとシャァアする

ご飯やおやつに夢中ならシャァアしない

 

 これらをうまい方向に誘導すれば先住猫きなこと元野良猫だいずの猫慣れはスムーズに行く!

 

 

‥はずでした‥!

 

 

空気砲の発動

 

 もともと気まぐれでやや気むずかしい性格のきなこを甘く見ていたのでしょう。こうすれば大丈夫という読みは外れることとなりました。

 

 撫でられたり抱っこされたりするのを嫌がることが多いきなこにもゾーンとでも表現すればいいのでしょうか、撫でろ!抱っこしろ!という『甘えんぼモード』に突入することがあります。いつもはそのタイミングを両手フリーで歓迎し、きなこの要望に多いに応えるのと同時に貴重なスキンシップをとっていました。もしその願いが無下に却下されようものならその欲求はやがて怒りとなり他の猫や飼い主にむかうことでしょう。

 

 

 しかしその日に限っては両手フリーどころかだいずを膝に抱き、撫でてスキンシップをとっているタイミングできなこの『甘えんぼモード』が発動してしまったのです。

 

 

「ご飯はさっきあげた‥」

 

 

「手元におやつはない‥」

 

 

その有り様はまるで丸腰で猛獣の檻に放り込まれたようです。

 

 

 

のそのそ歩み寄ってくるきなこ‥

 

その表情は嫉妬からくる怒りがうかがえます。

 

そろそろ威嚇が始まる距離です。

 

 

その時です。

 

 

 

『シャァアパッパ!!!』

 

 

 

 

なにそれ!

 

 

『もう一回やって!!』

 

 

我々の願いは聞き入れらるわけもなく、驚いただいずは距離をとり、きなこの甘えんぼタイムとなったのでした。

 

 

空気砲とは

 

 気になったので調べてみるとこの『パッパ!』の部分には『空気砲』という呼び名があることが分かりました。

 

 ここまで結論を引っ張っておいてなんですが、この空気砲は興奮状態になると発動する場合があるという程度ですべての猫が備えた能力でもありませんし、そのメカニズムは解明されていないというのが現状のようです。

 

 和田アキ子さんが唄うときに『ハッ!!!』というのに近いのかもしれませんね。

 

 

空気をはき出すときに音が出る

 

人間の発音に当てはめると「カッ!!」とか「パッ!!」というのがわりに近い

 

人間の発声方法に当てはめると「か」のような音がする(舌の根元付近で上あごに触れるような)

 

威嚇や敵意の表現らしい

 

 

 

まとめ

 

一部の猫は空気をはき出す『空気砲』を使う

 

興奮状態の時に使う

 

・人間の「か」の発声方法に近い(個体差あり)

 

 

おわりに

 

 という感じで驚きつつも内心ではいつもは見られない姿にちょっとした喜びを覚えてしまった飼い主ではありましたが、今後は先住猫きなこも元野良猫だいずもお互いが穏やかに、そして緩やかに慣れていけるようさらなる工夫をしていこうと意を新たにしたのでした。おしまい。

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。もし身の周りで変わった『空気砲』の使い手がいたらぜひ教えていただきたいものです。