保護猫だいずの3カ月報告
2019年5月にお外を所在なげにさまよっていたところを保護されただいず。
残念ながらもといたお家が分からず、里子に出して手放したくないという気持ちも手伝って我が家の一員となりました。
3カ月の間にいろいろなことがありました。
もくじ
保護してからの3カ月
太ももの怪我の治療
さいわい傷は深くなく、動物病院で処方された抗炎症剤でかゆみが治まったためでしょうか、舐めこわしによる被毛の禿げもすっかり治りフサフサになりました。跡が残ってしまう心配もあったものの見事に完治です。
Before:内ももがはげている
After:ふっさふさ
ノミ、寄生虫の駆虫
ノミも寄生虫もしっかり保持していただいずですが、うなじに滴下するタイプの駆虫薬を使用し一定期間後の検査にて両方ともクリアになりました。
が、
たまにだいずの寝床に金色のごまくらいの粒が落ちていることがあり気になって調べると【虫くんの身体の一部】であることが‥!保護から2カ月後のことでした。
駆虫薬の滴下と経過観察をくりかえし、最近ようやくクリアになりました。金ごまが落ちていることもなくなりました。
動物病院の獣医師曰く「この種類の寄生虫はノミがいなければ他の猫には感染しないから神経質になる必要はないですよ~」とのことでした。先住猫の管理を含め、ノミの駆虫は徹底的に行っていたので安心することができました。
※余談ですが最初の「クリアになった」の部分を教えてくれたのも同じ獣医師だったので複雑な心境です。「なっとらんやないかい!」という気持ちもありましたが、検出方法によっては発見率の低い虫くんもいるため何も言えません。ベランダにでる猫や、リードを付けてお散歩している猫などは定期的な検査と駆虫をおすすめします。
栄養状態の改善
保護したばかりの時は体重が3.8㎏しかなく、あばらが浮き出るほどに栄養状態がよくありませんでした。それゆえ食欲がとても旺盛で、あげればあげた分ぺろっと食べてくれるので体重をみるみる増やすことができました。
Before:背中がゴツゴツするくらいに痩せている
After:たぷ~ん
いまにも5㎏に達しそうな勢いで、肥満による病気のリスクなどを考慮し、食事量と摂取カロリーコントロールをはじめているところです。
お家に慣れてくれた
はじめの1カ月は隔離状態で病気の検査や寄生虫駆除、怪我の治療にがんばってくれただいず。
隔離部屋をでると持ち前の観察力の鋭さと高い適応能力を発揮しはじめ、みるみるうちに部屋と飼い主の生活様式を覚えてしまいました。たとえば飼い主が朝目を覚ますとお水を取り替えてくれることを覚え、飼い主の夕食が済むと次は自分たちのご飯の時間が来ることを覚えました。
嬉しかったのは夜に飼い主が寝ているベッドにちょこんと飛び乗ってきて、一緒に眠ることに成功したときです。近くで見つめるだけでササーッと逃げ出していたビビリのだいずはもういません。
先住猫と仲良くなれた
2匹の先住猫のうち弟のよもぎとはわりと早い段階で仲良くなり、よく取っ組み合いをしていました。
それを面白く思っていなかったのでしょうか、兄のきなこはだいずと距離が近づくと「シャァァ!」と威嚇したり、ときに猫パンチを繰り出していました。さらにこのときに、後のきなこの必殺技となる『空気砲』を体得(最大限の威嚇の表現です)するのでした。
そんな不仲な期間がしばらく続いていたものの、同じ空間での生活が始まり2カ月ほどが経つとお互いに対する警戒心が徐々に解けてきて並んでお昼寝ができるほどにまでなったではありませんか!
飼い主におもちゃで中断されたお昼寝
ご飯待ちが長くてイライラしたりすると、きなこの八つ当たり猫パンチが炸裂することもありますが、おおむね仲良く過ごすことができています。
同じおもちゃで遊ぶこともできるようになり、飼い主としては一安心といったところです。
今後の課題
今後の課題をだいずと飼い主とで分けてみました。
だいずの課題
ウェットフード増し増しのカリカリが当たり前だったのが、ウェットフードの割合が減っていき、ついにはカリカリだけの食事になったため【ムラ食い】になりました。
「残せば美味しいやつがもらえる」と思わせてしまった僕たちの責任もありますが、食事とおやつのメリハリを付けてカリカリだけでも完食できるようになってくれるのが理想です。(多頭飼いの場合、食欲旺盛な猫がいると残ったフードは食べられてしまうためです)
飼い主の課題
3匹の猫がそれぞれ居心地良くストレスフリーな生活が送れるよう、適度な距離感でのんびり過ごせるよう居場所の増設が課題だなと考えています。
とくにだいずははっきりとは分からないものの、今まで満ち足りた生活を送ってこられたとは考えにくい猫です。
人とともに暮らす幸せを知ってもらい、またその幸せが脅かされることのないよう努めていくことが猫を保護した僕たちの責任だと思っています。
おわりに
よく奥さんが「だいずは私たちのことを選んで現れてくれた」と話しています。出会いから再会にいたるまで幸運な偶然が重なったように感じた部分があったのも事実です。
そうして我が家の一員となっただいずと、だいずを僕たちに託してくれた猫の神様の期待を裏切らないように精進していくばかりです。
以上が保護から3カ月の報告記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。