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クロツバメの浮き雲ライフ

保護猫のこと、時々趣味を綴ります。

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地域猫パトロールを終えて

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台風19号の接近に伴ういまだかつてない風雨により、大変な週末を過ごされた方が多いかと思います。

 

かく言う僕も住まいが多摩川沿いなので国土交通省設置の定点カメラの画像から目を離すことができず、眠れぬ夜を過ごした1人です。

 

簡単にご報告します。住まいの数㎞下降で多摩川が氾濫したもののここまで水が届くことはなく、本当に幸いなことに浸水被害は免れました。避難指示が出ていた区域ではありますが、住まいが2階にあること、3匹の猫を連れての非難にはリスクが伴うことなどから非難はせず自宅で様子を見ることにしました。窓ガラスが割れてしまった際の飛散防止にテープ、新聞で窓を補強し、数日生活ができる分の食料を備蓄し台風が過ぎ去るのを祈るような気持ちで待っていました。停電、断水の被害なし。冠水もなく台風が過ぎた後、ありがたいことにすぐに日常に復することができました。3匹の猫もそわそわした様子こそありましたが元気いっぱいです。この場を借りてご報告させていただきます。

 

 

台風が去った後は、微力ながらお世話をお手伝いさせていただいている地域猫たちの生存確認のためのパトロールをしました。このブログを見て下さっている方の中には地域猫や野良猫に虐待をするような人はいないとは思いますが、場所や顔が特定されると困るので写真は載せられないことをご了承下さい。

 

 

地域猫のみんなは無事だったものの、近づいていくとひどくお腹がすいているらしく、「みーみー」と駆け寄ってはご飯をせがみます。持参したご飯をあげるとガツガツと食い付き、すぐに食べ終わると「まだ足りない!」といった様子で鳴きます。結局みんな2食分程度に相当する量のご飯をぺろりと平らげると、満足げに顔を洗ったり、毛繕いしたりを始めるのでした。仕方のないことかもしれませんが、嵐の夜には餌やりボランティアさんは誰も来られなかったようでした。

 

 

多摩川流域の河川敷は飼い猫が遺棄されるケースが多いのだそうです。なんとか食い扶持を見つけて生き延び、子供を産み河川敷に野良猫として暮らしている猫も多いと聞きます。残念ながら多摩川沿いの地域猫、野良猫の分布を把握できていないので今回の台風を受け、彼らが無事であったのかは知るよしもありません。

 

 

増水し芝生であった部分まで水につかった映像を見て、そんな野良猫たちが住処を追われてしまわないだろうかと考えると胸が痛みます。

 

翌日、河川を見に行ってみると水こそ引いているものの芝生であった場所は水をたっぷり含んだ粘度の高い泥で覆われていました。歩くことすらままならないその場所には打ち上げられた魚の死骸が早くも腐敗し始めていました。上流から運ばれたペットボトルなどの大量のゴミや木の枝がたい積し、猫が身を隠すのに適していた背の高い草たちは軒並みなぎ倒されています。本来あってはならないことですが、猫が自活するのに必要なネズミや鳥などの獲物もしばらくは寄りつかないであろうことは明白です。

 

 

「この大変なときに猫のことかよ」と思う方もいるかもしれません。大きな被害に苦しんでおられる方がたくさんいることは承知しています。一日も早く日常が戻ってくることをお祈り申し上げます。ただ、僕たちの社会が棚上げにしている【野良猫、地域猫問題】にとっても台風19号が与えた影響が少なからずあることを知ってもらいたくて、あえて記事にさせていただきました。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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