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クロツバメの浮き雲ライフ

保護猫のこと、時々趣味を綴ります。

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よもぎの食物アレルギー 報告記事

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ご訪問いただきありがとうございます。

 

前回の記事でふれた【よもぎの食物アレルギー】について、一応の着地点が見えたのでご報告させていただきたいと思います。

 

結果からお知らせすると、よもぎは前にも増して元気いっぱいで、毎日「ぷるわー」という謎のかけ声とともに室内を走ったりしています。アレルギー検査(IGE)のことやセカンドオピニオンの重要性についてもふれていますので、読んでくれた方の参考になる部分があれば嬉しく思います。

 

 

もくじ

 ※前半部分は体験談を綴っています。興味のない方は項目をクリックすると飛ばして読むことができます。

 

よもぎの食物アレルギー

きっかけ

お外をさまよっていた野良猫【だいず】を保護して、うちの子としてともに暮らす決心をしたのが2019年5月末のことでした。そこからしばらくの間はノミやダニなど寄生虫の駆虫であったり、家慣れ、人慣れに先住猫慣れをする期間がありました。

 

これらの課題を辛抱強くクリアしてくれた【だいず】は晴れて我が家の一員に。飼い主が眠る夜間を除いては3匹の猫が同じ空間を共有できるまでになりました。別の場所で与えていたご飯も3匹一緒に食べることができるようになりました。

 

ここでよもぎにちょっとした異変が起こります。2019年8月初旬のことでした。お外での過酷な生活環境によりガリガリに痩せていた【だいず】には、みんなが普段食べているドライフードのほかに栄養たっぷりの『ウェットフード』が与えられていることを【よもぎは知ったのでした。

 

ごはんを残せば僕にもウェットフードくれるかな」と思わせてしまったのか、【よもぎ】はご飯を残すようになっていきました。はじめ数粒のドライフードを残すだけだったのが日を追う毎に残す量が増えていきました。

 

日々のカロリーコントロールを重要視していた妻によって、1グラム単位で決められた量のフードを与えていたにもかかわらず、代謝がよく運動量の多いスリムな体型のよもぎです。「どんどん痩せていき内臓に負担をかけてしまう」と少量ずつ日々のご飯にウェットフードを入れることにしたのです。普段は与えないようなおやつをちぎって投入することもありました。おかげで食欲は増し、体重を維持することができていました。

 

 

よくアレルギーが症状として現れるまでをたとえて『コップがあふれる』という言い方をします。アレルゲン物質がコップに貯まっていき身体が耐えられる量のキャパシティを越えると症状がでるという意味です。

 

今にして思うとこのウェットフードや普段与えないおやつによもぎのアレルゲン物質が入っていたものと思われます。

 

一時的に増えていた食欲がだんだん落ちていき、ウェットフードにもおやつにも興味をなくしていきました。それと平行して嘔吐の回数が増えてしまいました。かゆがって後ろ足で耳を掻くしぐさもし始め、血が出てしまうこともありました。

 

慎重に観察を続けてはいましたが、ここではじめて動物病院に連れて行くことを決心しました。

 

 

悪化

行きつけにしていた動物病院はだいずを保護したときに初期検査でお世話になって以降通っていました。知識も経験もあるように見受けられ、安心していました。

 

しかし、残念ながら結果から言うとこの動物病院に連れて行ったことでよもぎの体調は悪化することになってしまいました。以前の記事で書きましたのでこちらでは詳しい説明は割愛させていただきます。前回の記事を貼り付けておきますので経緯が気になる方はお読みいただければと思います。

 

 

www.kurotsubame.com

 

 

悪化した要因のひとつは獣医師がアレルギーを疑うことなく、『環境や季節の変化によるものだろう』と断定し、皮下輸液を大量に注入し続けたことでした。

 

様子を見て調子が悪いようなら明日また連れてきて下さい」と言われるばかりで、原因究明する意思が希薄なようでした。血液検査をしてもらい、すい炎などの病気でないことが分かったことだけが救いでしたが、嘔吐に加えひどい下痢が治まることはなく食欲もいっそう落ちた様に感じたため、別の動物病院で受診してみようということになったのです。もちろんセカンドオピニオンとして

 

 

動物病院の変更

よもぎが元気をなくしていたこともあり、動物病院に対する疑いの目を持っていたため慎重にかつ早急に動物病院探しがはじまりました。

 

よさそうな動物病院があれば必ずホームページを見て、とくに活動の方針の部分は熟読するようにしました。さいわいさほど遠くない場所にその動物病院はありました。

 

はじめに行った動物病院が「飼い主ファースト」を掲げていたのとは対照的に「ペットファースト」の理念を真摯に語る院長に好感を持つことができる動物病院でした。

 

早速予約を取り受診をしに行き、病院を移ってきた経緯を伝えると院長である獣医師は首をかしげ、第一声に「アレルギーの可能性についてそちらの獣医師から言及はなかったのですか?」とおっしゃるではありませんか。

 

その瞬間の【雲が晴れ陽光が差し込む】ような感覚は忘れられません。

 

エコー検査で胃腸の様子を診察し、腸の腫れを容易く見つけてアレルギーの可能性が高いことを丁寧な口調で知らせてくれました。セカンドオピニオンであったものがファーストオピニオンに、あるいは『行きつけの動物病院が替わった瞬間でもあります。

 

診察から快方までの時系列は以下のようになります。

抗炎症剤下痢止め薬(吐き止めを兼ねる)を処方

・アレルギー症状を抑え自力での食事、排泄のサイクルを取り戻す(疑わしい食物排除)→食事量増加に成功

・1週間後、再度受診し腸の腫れを確認萎縮していた

投薬を減らしさらに1週間、食事量の推移を観察、継続して不安な食物排除

・体力がついてきたので、投薬ストップ抗炎症剤の成分を身体から抜く

抗炎症剤が抜けたら血液検査(IGE)

 

 

検査結果

IGEの検査結果が出るまで1週間を要しましたが、投薬をストップしてもよもぎの体調は良好だったのでさほど気になることはありませんでした。

 

そして驚くことにIGEと呼ばれるアレルギー検出検査では反応を起こす食物の特定はできず、全項目にわたりオール0だったのです。ほっと胸をなで下ろすのもつかの間「ではいったい何のアレルギーだったんだろう」と疑問がわきました。

 

電話口でのそんな不安を察したかのように獣医師は続けました。「IGEで特定できなかった時のために、限りなくアレルゲン物質が排除されているフードを与える方法もあり、処方することができます」とのこと。

 

値段の高いフードを処方してもらわなくてはならないのかなと不安がよぎると、それすら察したように「ただ飼い主さんの方で疑わしい食物を抜いたことが快方の大きな要因だと思うので、いまの食事を継続して様子を見るのでもいいと考えています」と付け加えて下さいました。

 

「なにより市販のフードより美味しくなくて食べない猫もいるので」とペットファーストな意見も情報として落とし込んでくれる凄腕の獣医師でした。

  

そして無事に体調を回復することに成功した【よもぎ】でした。以上でよもぎのアレルギー体験談を終わります。

 

 

奥さんは猫に与えたフードの種類から量、おやつに至るまで記録をとる『メモ魔』です。このメモが今回非常に役に立ったことも付け加えておきます。

 

IGE検査項目一覧

測定アレルゲン一覧

節足動物
  • ヤケヒョウヒダニ
  • コナヒョウヒダニ
  • アシブトコナダニ
  • ノミ
カビ
  • アスペルギルス
  • アルテリナリア
  • クラドスポリウム
  • ペニシリウム
樹木
  • ニホンスギ
  • シラカンバ
  • ハンノキ

参照元:動物アレルギー検査株式会社

キク科植物
  • ヨモギ
  • オオブタクサ
  • アキノキリンソウ
  • タンポポ
  • フランスギク
イネ科植物
  • カモガヤ
  • ハルガヤ
  • オオアワガエリ
  • ホソムギ
  • ギョウギシバ
肉系
  • 鶏肉
  • 卵白
  • 卵黄
  • 七面鳥
  • アヒル
  • 牛肉
  • 牛乳
  • 羊肉
  • 豚肉
魚系
  • カツオ
  • マグロ
  • サケ
  • タラ
植物系
  • 小麦
  • トウモロコシ
  • 大豆
  • ジャガイモ

 

 かなり広範囲にわたって調べることができる検査です。名前が【よもぎ】なだけにヨモギアレルギーでなくてよかったです。自分の名前になった植物ですからね。

 

 

 

セカンドオピニオンの重要性

今回は動物病院そのものを替えるという結果になりましたが、行きつけにしている所は替えずにセカンドオピニオンを求めて第2の動物病院をつくっておくという考え方もとても重要です。

 

獣医師と一口に言っても、どこで獣医学を学んだか、どんな動物病院でキャリアを積んだかなどによって治療の方向性や技術、知識量に違いがあるものです。加えて言うと獣医師も1人の人間ですから考え方や主義、主張に違いがあるのは仕方のないことでもあります。

 

 

例えば難病を抱え苦しんでいる猫に対して、『1日でも長く生きられる延命治療』をするのか『苦しまなくていいように週末治療に向かう』のか、または『夢のような先端医療で根治を目指す』のかは動物病院にゆだねられることも多いなか、決断をするのは飼い主】です。何が猫のためになるのか、飼い主としてどうすべきかを考えたときにどうしても不安はつきものです。

 

複数の動物病院を受診してはいけない決まりなどありませんし、飼い主が抱える不安を第二の主治医の意見を聞くことで軽減することができるのだとしたら、これ活用しない手はありません。

 

そうして前向きな気持ちでペットに向き合ったときに、はじめて見えてくる答えもあるかもしれないからです。ときに真逆のことを言われて混乱することもあるかもしれませんが、不安を抱えたまま治療を続けるよりも飼い主として納得することができるか否かがとても重要だと考えています。

 

 

おわりに

恥ずかしながら飼い猫のことを分かったつもりで配慮に欠けてしまったのが、よもぎの体調不良の一番の原因だと反省しているところです。野良猫を保護した以上は1日でも1時間でも1分でも幸せな時間を過ごして欲しい、寂しい思いをさせたくないと神経質になっていたことが先住猫のストレスになってしまったこともまた事実です。

 

我が家の猫にはこうしてあげたい、こうあってほしい、こうあるべきだと漠然と抱いていたイメージを顧みる教訓を与えてもらった気がしています。

 

もしも愛猫が病気を抱えていて治療方針に不安があったり、ご家族内で意見がぶつかってしまう飼い主様の悩みをほんの少しでも軽減できたとしたら記事を執筆した甲斐があるというものです。

 

 

おまけ

元気になったよもぎです。

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ハンモックからお母ちゃんの顔をちょいちょい

 

 

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得意のいたずらも復活!


 

かなり長い文章で拙いところも多々あったことと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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